一番すばらしいのはハンドスプレーと同じ感覚でスプレーのかかり具合を目視確認しながら、 教示出来る事です。
スプレーのかけ方で大切なことは型温度の違いを瞬時に判断し、高温部や低温部の離型剤の乾燥速度と、 濡れ具合を見ながらスプレーすることだと思います。
どんなスプレーの動きも1度教示しておけば、ベテラン鋳造作業者の手動スプレーと同じようにロボットが寸分の狂いなくその動き、吹付け量を完璧に再現してくれます。
金型ごとにスプレーパターンを100型分記憶させられますので、今までのように金型ごとにスプレーカセットを置いておく必要はありません。
さらに、必要なところに必要なだけスプレーできるので離型剤使用量が激減します。 使用量が減るということはダイカストマシン周辺に飛散する量が減るということですから作業環境も良くなります。
このように「環境に良い」「型交換の作業効率が良い」「離型剤を節約できる」「人件費削減」など工場環境・経営環境を劇的に改善できること請け合いです。
でも、「イニシャルコストつまりロボットシステム自体が高いんじゃ導入できないよ」という声が聞こえてきそうですね。
確かに昇降式の従来式のほうが他関節ロボットよりは安いです。しかしながら、 作業者を実際に24時間体制で確保するコストとTRSのロボットシステムのコストとで長期的な費用・作業員給与・事故リスクなどを鑑みて比較検討してみてください。
従来の水溶性離型剤システムに加え、油性離型剤にも使用できる新しいロボットシステム。水溶性離型剤システムに、油性離型剤システム連動したハイブリッド方式。 新開発のノズル及び油性圧送システムです。あらゆる合金、鋳造機に対応可能。
ロボテック社最新規格のライセンスを取得
品名 | PARTNER-TRS スプレーロボットシステム |
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ロボット | 安川ロボット |
対応マシン | 125-800ton |
間欠運転可能 | タイマーによる調整 |
離型剤 | 水溶性/油性 併用 |
販売価格 | 5,500,000円~ (125ton用システム価格) |
主な仕様 | RoboMate TRS8 |
RoboMate TRS12 |
RoboMate TRS20 |
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適応ダイカストマシン | 80-135 | 250-350 | -考案中- | |
ロボットモデル | 安川ロボット | HP3 | HP6 | HP20 |
ファナックロボット | LR-MATE100iB | M-6iB | M-16iB | |
スプレーノズル本数 (各ノズルは個別に制御します。) |
8 | 12 | -考案中- | |
手首折アングル | ±30°PAT | ±30°PAT | -考案中- | |
流量選択 | 2段階 | 2段階 | -考案中- |
TRSのスプレーシステムは、金型によって最適スプレーを短時間に行える様に、ノズル配列を専用化したカセットで行われます。
このスプレーカセットはロボットを可能な限り単純な動きでカバー出来るように考案しています。例えば上下動作で可動型や固定型のキャビティー全面をカバーするように配列されており、ノズル1本1本のON、OFFと、それぞれの離型 剤流量が、ロボットの動きや速度と連動して最適量をリモートコントロール出来るように構成してます。
中子裏等にスプレーしたいときなどに使用します。
操作は、マクロ登録されておりますので簡単に出来ます。
手首曲げ機構:稼動型側へ
手首曲げ機構:固定型側へ
多くのノズルは薄肉品の時、ニードル弁を絞り小流量にした時、運転中にノズルからスプレーが出なくなるトラブルが必ず発生します。
PARTNER-TRS スプレーロボットシステムは極薄品から厚肉品まで ロボットの運転速度に応じた流量で、長期間安定して流量を確保出来る確実なシステムを提供します。
基本形ノズルで微細ミスト状で噴霧します。ロボットの最高速移動に、AIRブロー、スプレー と瞬時に切替が出来ます。
ゲート、スポット冷却部に最適
小径ピン類 など
有効射程 長
標準SUSノズルに平吹きチップを付けて、平たくスプレーすることが出来ます。
ヒートシンク、 MGダイカスト
薄肉品など天井中子にノズルは錘平状態でスプレー出来るので便利。
有効射程 短
角度40より140度製作可
クロスチップに交換すると広角円錐状にスプレーします。(中抜き無し)スポット吹きをしたくない型に最適
薄肉品など
有効射程 短
標準SUSノズルに取り付けます。スプレー口径が大きいので太めのピン類に最適です。(標準口径は6mm)
ノズル口径 14・20
ピンの太さで選択して下さい。
有効射程 長
姫路市内 N社
ダイカスト担当O様
いままでの銅管のスプレーと比べて離型剤の量がめっちゃ減りました。中子ピンの裏側など手でスプレーしないと届きにくいところにもよくスプレーできて焼きつきも少なくなりました。 データを後で調べてみると、前の250tonと比べて今度の350tonの方がサイクルタイムも早くなり、たいへん満足しています。