離型剤とは、スリーブから金型へ鋳込んだ金属(アルミ、亜鉛など)を金型からはがれやすくするために金型表面に塗布する液体です。人の手で塗布(ハンドスプレー)する場合、自動スプレー装置で機械にスプレーさせる場合があり、近年ではファナックなどの多関節ロボットによるスプレーも多くなってきました。
スプレーする溶剤は水が主成分の水溶性離型剤がほとんどであるが、近年は油性離型剤をごく微量に塗布する方法が採用されてきています。
ダイカスト用の離型剤は昔はほとんど油性タイプで、いわゆるボンテンといわれる刷毛でオペレーターが手作業で1ショットごとに金型キャビティに塗っていました。 金型表面が300~400℃あるので油成分が蒸発して白色の煙がでて、時には刷毛に火が付いてしまったりしていました。
そこで火災の危険性や作業環境の問題から、今日では水溶性タイプが多く使われています。 水溶性タイプに使用される成分としては鉱物油・ワックス・シリコンなどでこれらの有効成分を乳化させるために界面活性剤が使われています。この中でシリコンは高温での付着性、耐熱性があり、溶融金属の金型への焼き付きを 防止します。
メーカー | 商品名 | カタログ |
---|---|---|
日本黒鉛 |
|
カタログPDF |
株式会社MORESCO |
|
REシリーズ |
ユシロ化学工業株式会社 |
|
ユシロンフォーム |
友光商事株式会社 |
|
Tough Caster |
日華化学株式会社 |
|
DELPONシリーズ |
株式会社 青木科学研究所 |
||
Chem-Trend |